$326 廃棄直前の戦いでした
借金700万を抱え、タクシーとUberEATSで返済するために2018年に上京してきたヒトシです。私については自己紹介をご覧ください。
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UberEATSではカウントダウンタイマーというものがあります。
食事を注文して待っていない客というものも珍しいのですが、何が起きるかわかりません。私たちもいつまでも現れない注文者を待ち続けるわけにもいきませんので。そこで、注文者が見つからない場合は一度電話をかけ、それでも応答がない場合は「カウントダウンタイマー(10分)」を作動させることができるわけです。それでも現れない場合は配達を強制的に完了させることができ、私たちは配達料と商品の廃棄をしなければいけなくなります。(あえてこういう書き方をしましたが、要は「食べていい」ってことです)
しかし今回、私も初めてのケースを経験することになりました。
某ステーキをタワーマンションまで配達する仕事です。「外で受け取る」と指示があったので到着次第電話・・・そして応答がありませんでした。私は容赦なくタイマーを作動させました。
まさかの廃棄かと思っていたのですが、9分経過後ようやく電話があったのです。
結果的には、どうやらそのマンションに入っている何かのスタッフ的な人が取りにきたのですが、取りに来るとギリギリ電話をしてきたのが1分前。取りに来る時点では当然ながら時間切れでした。
このギリギリの状況は私も経験がなく、正直に言いますとちょっと悪い考えも横切りました。
結果的には、どうやらそのマンションに入っている何かのスタッフ的な人が取りにきたのですが、取りに来るとギリギリ電話をしてきたのが1分前。取りに来る時点では当然ながら時間切れでした。
このギリギリの状況は私も経験がなく、正直に言いますとちょっと悪い考えも横切りました。
まず電話もギリギリのものだったので「気づかなかった」と言い張ればいいわけですし、仮に電話を取っても、厳密な判断をすれば時間切れです。ルールに則り、容赦なく立ち去っても何も文句は言えないのではないか、と思いました。
ただ、こっちの電話番号も相手に知れているので、後々面倒になるのは嫌でしたし、ここでこのデカイケースに入ったステーキが残るのは非常に邪魔だと思ったこと、また、ステーキの味には興味はありましたが、2時間ほど前に食事を済ませていたことがある意味功を奏し・・・「ちゃんと渡してあげよう」という判断に至りました。
でも後から思ったんです。
「あの電話が感じの悪い奴だったとしたら、容赦なく立ち去ってたな」と。
今回は非常に感じのいい女性の方が謝ってきました。人間性というものは、やはり重要なようです。