私は業務委託のいわゆる「宅配」として働いていました。エリアごとに担当として振り分けられ、社員(トラック)とセットで配達して回ります。私達は「一個いくら」という働き方なので沢山配達したいのですが、社員は当然どんなに配達しても給料が上がることはありません。そのため自分達が楽をしたいがために宅配にどんどん荷物を回す風潮が基本的にありました。どこのエリアに当たるかで忙しさも変わるので、配達員の良し悪しは一概には言えません。仕事量が多く、勤務時間的には完全なブラックもいいところ。いい加減で怠け者が多いというか、それ以前に忙しすぎるという印象です。

朝センターに行って、自分の荷物を積んで出発するのは社員のトラックも宅配も一緒です。協力して積みます。ある日私がベルトコンベアで流れてくる荷物を積んでいたら、ボコボコになって中身が露わになった段ボール箱が流れてきたんです。配達される側としては、今回のツイートの方のようにドン引きするのが当然の反応です。しかし、私達としてはやはりマヒしてる感じがあるのでしょう、こういうのは爆笑のネタとなります。

私「○○（私を担当する社員）さん！大丈夫っすか、コレ！！笑笑」

○○さん「あ〜マズイね、コレは・・・」（一応真面目な顔で）

そして、トラックに装備してあるガムテープで補修し始めたではありませんか。

○○さん「OK」

そう言うと、○○さんは荷積みを再開しました。

この時はたしか宅配ボックスだったと思いますが（それはそれで最悪ですね）、特にクレームになったという話はありませんでした。ただ、これも少しわかるところがありまして、例えば私でも、中身に特別な破損がなければムカつきつつも結局なにも言えないと思うんです。当然佐川にはムカつきますが・・・今回はそれが（荷主にとって）非常に価値のある荷物で問題になってしまった・・・ということだと思います。水面下では・・・このような話は日常茶飯事です。現に○○さんの上司の人（配達などは行わない）は見かける度に電話で謝罪してるイメージでした。気の毒で仕方ありませんでした。

少し前の「不在で荷物を蹴り飛ばした問題」もそうですが、ほとんどの配達員は「やってはいけないライン」ってのは心得ていると思います。ですので、そうやってニュースになるのは個人の性格の問題がほとんどです。しかしながら、企業の体質も上記のようなものであるということはこの記事で伝えたいと思いました。

どことなく・・・UberEATSと似ていると思ったのは私だけでしょうか・・・



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